Rubbish Collection in Hiratsuka

湘南平塚でゴミ拾いをしている人のブログ

自販機のゴミ箱溢れかえる ゴミ箱の設置が必要じゃないか?

ここ最近は自販機周辺のゴミがすごく目立ちます。散らかっているゴミのほとんどは駅周辺のコンビニで購入されたお弁当のパッケージやペットボトルやビールの缶です。なぜ分かるのか。袋の中にレシートが入っているからです。

自販機のゴミ箱などにこうしたゴミが集中するのは昨日今日に始まった話ではないですが、やはり捨てる方々は、手軽に買った商品のゴミは手軽にその場に捨てたいという本音が見え隠れします。"こんな煩わしいごみをなんで家までわざわざ持って帰らなければならないのか"と考えているのではないでしょうか

”自分で出したゴミは自分で持ち帰る” 正論として理解している人はいるでしょう。しかし自販機周辺の散らかりようを見る限り、この考え方に抵抗を持っている人は割と多いように感じます。

私も自販機で購入したペットボトルを飲み終わった後すぐに捨てたい衝動に駆られます。なんども言いますが、ゴミ箱設置によるゴミを捨てることに対する利便性は必要です。ルールや自己責任に抑圧された社会ではいずれ歪みがきます。現に自販機のゴミ箱に大量のゴミが集中しているのですから。日本人はそれでも決まりごとに従順ですがあまり行政は日本人の民度に期待しすぎるのもよくありません。

ゴミのポイ捨て問題は、ゴミをどこでも気軽にゴミ箱に捨てることができるという利便性の観点からも改善が必要です。ゴミのポイ捨てに関する条例などは、取り締まる人間がその行為を現認していなければ全く効果がありませんし、根本的な解決にはなりません。

オーストラリアなどでは州によって街の美化のための予算が組まれていて、繁華街では毎日のように人気がいなくなった夜中に道路清掃車があちこちで作業してますし、ゴミ箱のゴミも定期的に回収しています。それだけ美化意識が高いんです。

日本の行政は家庭ゴミが公共のゴミ箱に投入されることをリスクに考えていますが、そんなのはオーストラリアも一緒です。私がメルボルンに一時住んでいた時は家庭ゴミが公共のゴミに捨てられることなんか日常茶飯事でした。

もっとひどかったのは酒に酔った若者が爆竹をゴミ箱の中に仕込んでゴミ箱が大炎上してましたし、自転車がゴミ箱の中に突っ込んであったのも見ました。

オーストラリアはこういったリスクがあってもゴミ箱の設置は取りやめません。むしろ公園などでは積極的に設置している印象を受けました。

ゴミを持ち帰るという"ルール"を心の中で不平に思いながら大多数は従順に応じているという日本人の性質から考えれば、多様な民族が各々の価値観で暮らしているオーストラリアに比べれば、ゴミ箱を設置して考えられるリスクなどリスクの範疇に入らないのではないでしょうか? それこそ日本人全体としての民度を性善説の観点からもっと信頼していいのではないでしょうか?

日本では何かとルールや自己責任を押し付ける風潮が強いです。ゴミ出しの日に種類が違うゴミは受け取らず、ゴミを出した本人が受け取りに来るまでその場に放置。ゴミは持って帰るのが基本。それに便乗してゴミ箱を撤去、ないし設置しない自販機が増え、コンビニはゴミ箱を外に出すのをやめた。

今の日本は美化意識は非常に薄いです。その代わりに現行のルールを強制することに非常に強いこだわりを見せます。まったく合理的ではない考え方です。いずれ歪みが現れます。他人にルールを強制するのではなく、もっと懐を深く、捨てたい人の気持ちに立って考えを巡らすというのも重要です。特に日本人はこういった他人の配慮が欠けています。杓子定規にルールだけが全てを解決するのではないということを行政の方々にはよく考えていただきたいと思ってます。

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